函館で国宝に出会う！

先週末から函館に帰省していました。
つい数日前まで雪が残っていたという函館は、春まだ浅く、
道端の草すら芽吹いていませんでした。

　今回はレンタカーを借りて、恵山方面にドライブをしました。
目的は２００７年に指定を受けた北海道初の国宝を見る事です。
古いお寺もお城も無い北海道に国宝があるなんて、知らない方も多い
と思いますので、紹介します。

　函館空港から３０分のドライブで南茅部（かやべ）に着きます。
函館市縄文文化交流センターにある著保内野（ちょぼないの）遺跡から出土した
「中空土偶」がそれです。
　およそ３５００年前の縄文時代後期の墓からの出土だそうです。
　　

　厚いプラスティックケースの中、ライトで浮かび上がる土偶は、まったく古さを
感じさせない素晴らしいものでした。身長は４１．５㎝、幅は２０．１㎝、重さは１．７４５kあるそうです。
　ここはフラッシュを使用しなければ、撮影が許される博物館です。
　
　国宝以外にも、当時、使われていた土器、石器、骨角器など発掘された品が沢山展示
されています。
　　　

　縄文文化交流センターの近くに、発掘された竪穴住居の集落跡があります。
この厳寒の地にはるか昔、人々が生活した事を知り、感動しました。彼らは思いの外
高い文化と生活の術を持っていたことに驚かされました。
　

　　　　
　
　寒いので見学者は私たち一行だけ、突然、吹雪になり、まるで縄文人が歓迎の挨拶をして
くれたようでした。跡地内には鹿の糞だけでなく、熊のものらしき糞もあり、思わず周囲を見渡し
ました。かなり広い跡地です。
　　
　　
　桜の開花は一カ月後でしょうか、近くの温泉も冬季お休み中だったり、まだ冬のような函館近郊でした。

コメント 7

「どの時代に生まれ変わりたい？」と聞かれたら、
僕は間違いなく縄文と答えます。
だって幸せな暮らしだったと思うんですよ。

土偶、大型ですね。
素晴らしい造形ですね。機会があったら見に行きたいです。
北海道は弥生時代がなく延々と縄文が続いたところですから、
いろいろ興味深いものがありますよね。
by kotobukimaru (2013-04-18 07:00) 

おはようございます。
実際の縄文は、学校でならったような原始的なものではなかったようですね。
しかも１万１０００年ぐらい続いた！
縄文時代に学ぶ点もあるのかもしれませんね。
by 京男 (2013-04-18 07:09) 

3500年前の土偶とは凄いですね
その昔どのような暮らしをしていたか
思いが馳せます
桜はこれからなんですね
日本列島が長いのを改めて実感しました＾＾

by めい (2013-04-18 21:47) 

遠い昔の造形でも、
びっくりするほど今の時代に通用するデザインのものがあると思います。
普遍的なデザインっていうか、すごいなぁ、センスいいな～って思ってしまうようなもの。
この土偶は私も素敵だなぁって思いました。

by もぐ (2013-04-19 00:20) 

★kotobukimaruさん　ありがとうございます。
さすがによくご存じですね。
私は、日本史で習った印象とはずいぶん違いました。
縄文人はすごかったのですね。
是非、観に行かれるといいと思います。
函館ではあまり宣伝していない所がいいような
残念なようなです。

♪京男さん　ありがとうございます。
縄文時代が一万年以上続いたのも驚きでした。
自然に沿った暮らしをしていたのですね。
北海道は弥生時代がなかったようです。
私の先祖はどちらだろう？と考えてしまいました。
by pomme (2013-04-19 16:34) 

☆めいさん　ありがとうございます。
本当に小さく国のようですが、季節がこんなに
違うとは、故郷なのに驚かされます。
函館はどこに行っても海が見える事が
すてきです。

♡もぐさん　ありがとうございます。
とてもそんな昔のものとは思えない、素晴らしい土偶でした。
縄文時代が一万年以上続いたなんて知らず、
ビックリする事ばかり、道具は現代の方が多いけど、
その時代の方が豊かな暮らしだったかもしれません。

by pomme (2013-04-19 19:56) 

撮影が許される博物館は､珍しいですね。
中空土偶、きれいな状他ですね。
３２００年前､そう考えるとすごいですね。
次記事の函館は、ほんとうに美味しい物がいっぱいですね＾＾
by アールグレイ (2013-04-24 13:30)